WEB業界というのは『会員数10万人!』と一見盛り上がっているように見える会社も実は収益は会員数に比例せずあまり出ていなかったりするケースがあります。
それはWEBの世界というのはアナログの商売と違い、無料という入り口から課金に持っていかないとユーザーはお金を出したがらない傾向にある業界だからです。
そう、WEB業界で難しいのはそのお金を生み出す方法『マネタイズ』をどうやってするのかという所にあります。
LINEも今までチャットアプリは多数ありましたが、『スタンプ』というツールが人気を爆発させたのではないでしょうか?これもマネタイズでありビジネスアイデアです。
今日はそのキュレーションメディアの『マネタイズ』についてWEB業界ではマネタイズの難しい情報を流す、印刷や出版等の紙業界のサービスをメインに最近のトレンドや方法、成功モデルを踏まえつつ、最後に僕の考えるビジネスアイデア等お話させて頂きます。
【ニュース系サイトの現状の売り上げ予測】
日経…収益は約150億
Huffingtonpost(ハフポスト)…約100億
Buzzfeed(バズフィード)…約60億
Gunosy(グノシー)…約10億程度
東洋経済オンライン…売り上げ不明。
所感としては日経のように紙に頼っていての売り上げではなくWEBだけで100億を越す企業がないという現状です。
【News系サイトのマネタイズ方法】
収益はほぼ100%広告がメイン。
東洋経済オンラインのPVはサイトリニューアル前の20倍に飛躍。
ニュース系サイトの問題意識としては広告だけで永続的にいいライフサイクルをまわすのは不可能で、どこかでユーザーからの有料課金が必要と考えています。
IT先進国のアメリカでは新聞の4割が課金。ほとんどがメーター制度で月10本は見れるけど、それ以降は有料となっているマネタイズモデルです。
NYタイムスやフィナンシャルTIMES等がその例。
広告というものは10年前は営業マンのセールス力ありきだったが、今は勝手に売れる広告という仕組みになってきています。
【いま現在のニュース系サービスのマネタイズ手法や方法というと何があるのか】
・広告(オウンドメディア広告)
・広告(動画広告)
・ユーザー課金
・物販orイベント
この中で広告を大きく2つに分ける。オウンドメディア広告と動画広告です。
IT先進国のアメリカでは新聞の4割が課金というのもあるので、この広告2つとユーザー課金の3つで冒頭にあった日本のニュースサービスでは超えられていない100億円にいけるのではないかと感じています。
しかしなぜここにオウンドメディア広告と動画広告とユーザー課金が必要なのか。
オウンドメディア広告とは自社の所有するサイトに自社の情報の広告を流すというものです。
例をあげるのであれば自社サイトで化粧品を販売しているのであれば、その化粧品を思いついた過程から製作行程や開発部や販売員の想いという、ドキュメンタリー映像や商品開発のドキュメンタリー動画を、その動画広告に入れるのです。
そうすることによって自社サイトにいる会員様=少なからずその企業やプロダクトに関心があるので視聴する確率もあがるのではないかという計算です。
今のYoutube等の動画広告というものは閲覧したい動画と全く関係のない宣伝動画が流れますが、それだと視聴率も下がってしまうのは当然だからです。
そして次にお話したのが動画広告です。
動画広告の強みは何といっても『文字を読まなくても伝わる』ということです。
世界では文字読むのめんどくさい人がたくさんいる。その人たちにもそのプロダクトのことを伝えることができます。
そして3つ目の軸であるユーザー課金についてです。
一昔前までは、本等ではお金払ってもらうためには『書店にいく→探す→買う』という流れが一般的であったが、今はapple store等で自宅にいながら本を買うこともできる。
そして新聞等のニュースものというのは、毎日消えていくものだけれども、なくてはならないものです。
つまり生活になじんでいるので、シャンプー等と同じです。
だからこそユーザー課金、そう、月額課金にするべきなのです。
パズドラなどのアプリでも、有料で楽しんでいる人は3%から5%ですが、これが10%になったらもっと面白いことになるという噂もあります。
【情報系サービスで大事なこと】
それは編集力だと思っています。
きっと大方の人がぐるなびより食べログのほうがよく見るのではないでしょうか。
そこには編集力があると思います。
今までインターネットというのは個性を出さないことが重要視されてきましたが、インターネットというものが普及してきた現在、大事なことは個性やこだわり等のオリジナリティが重要になってきたのではないかと思います。
街に例えるとビルが建って駅ができてプラットフォームができ、そこから個性的な商店などが生まれてくるように。
ではその編集力をどうやって出していくのか?
それはアナログのレストラン業界でMICHELIN(ミシュラン)がやっているように『詳しい人』が評価することです。
食べログやぐるなびはいわばZAGAT(ザガット)で、堀江さん等がやっているテリヤキがミシュランがです。
今インターネットは環境整備がされつつあるので「詳しい人がどこを進めているのか」が大事なのではないかと思います。
その詳しい人の個性が編集力につながるのです。
【今後の情報業界について】
今後の情報業界というのは大きく2つあると思います。
まず、今までは新聞社がそのコンテンツをネットに掲載するという形でしたが、それではスピードとしても遅く、あくまでもコンテンツ主体の会社ですが、そうではなくコンテンツライターの隣にエンジニアがいて、話し合いながら製作していくというくらいの距離感でできる会社が伸びていくと思います。
それのひとつとしてNews Picks(ニュースピックス)があげられると思います。
【今後のビジネスアイデアとして】
ここは完全に僕の個人のアイデアですが、もし興味あれば是非挑戦して頂きたいです。
僕自身も常に次のサービスを考えながら動いているので、今どんなモデルを考えているのかここに羅列します。
勝手にやって頂いてもかまいませんし、おもしろいと思ったら一緒にやりましょう。
1)コンテンツメーカーも潤うプラットフォームがのびると思います。
テクノロジー×ビジネス×編集者で作りあげるサービスです。例えば漫画を書いた作者から直接買える仕組みを作る等です。これは広くにはウケないかもしれませんが、ニッチには非常にウケると思います。
2)facebookのいいねではんく、ライブの投げ銭のようにWEB上の投げ銭みたいなものができる仕組み。
3)今までインターネットでおこってきたことの逆を行うビジネス。
インターネットといえば「誰でも」「すぐに」「いつでも」等というイメージがあると思いますが、その逆で、すぐ手に入らない高い貴重価値というビジネスモデルです。昨今で流行っているのは野菜などです。
4)日常では当たり前の消費行動であったり課金行動をそのままインターネットにもってくるビジネスモデル。
5)大企業だと研修費用は5000億円くらいあり、これはまだまだビジネス化されていないのでここにビジネスアイデアをいれるという方法です。
企業は使わないといけないお金はたくさんあるので、会社予算等をよくみてそこで穴やチャンスをみつける。
6)オフラインサービス
僕の知る尊敬する方2名(元シリコンバレーで働いていた方と元アップル)が『今後はインターネットやオンラインではなく一度オフラインになる。』と言っていました。
具体例としては、今まではユーザーがお店に出向いていましたが、その逆でお店がユーザーに出向く等というモデルです。
もう既に実践している企業ですとbento.jpなどがあります。
【最後に】
僕も過去に情報キュレーションメディアを運営したことがありますが、マネタイズとして広告という手段をとるのはとても安易な考えであり、実際10万PVで1万円程度というところです。
かと言って有料課金にするにはコンテンツとしての弱さ等がありました。
なので次にサービスリリースするのであれば広告に頼らないビジネスモデルを作り上げていく予定です。
コメント
コメントの受付は終了しました。